新しい友人

還暦を過ぎて、新しい人と出会えるとは。彼女は、6歳位年上の社会活動家だ。ある勉強会と市民の会に入って、役員をしている。学生運動はしていなかったようだが、早期退職をして「好きなことをやろう」と決めたのだそうだ。

ある集会のチケットを売ってもらいに行くと、お茶を飲んで行きなさい、と綺麗な家に招き入れてくれた。

そして、「差別な何故生まれるのか」ある本を読んでいて興味深い箇所があったと教えてくれた。少し読ませてもらうと、これは事実だろうかと驚愕した。

与那国島では、人頭税を払うに払えないとき、人升田に人を集めるのだそうだ。突然鐘が鳴り響いたら、村の15歳から50歳までの男子は全員その100アールほどの田んぼに集合しなければならない。その田に入りきれなかったものは村人が、涙を呑んで叩き殺したのだという。つまり、身体の弱い者、速く走れぬもの、病人、身障者などが、村人の手によって殺されて、人口を増やさぬようにしていたというのだ。あまりに恐ろしい事実。

また、江戸時代に百姓一揆が頻発する村には、穢多非人部落を強制的に移転して、百姓の不満を和らげることに成功したという。これは、あまりにひどい話だが、もう少し調べてみたい。つまり、百姓達は、自分たちが差別していじめる対象があると、お上に服従するようになるというのだ。

ヘイトスピーチや、いじめ、外国人労働者への奴隷扱いなど、目を覆いたくなるような日本の社会問題。もしこれが、為政者の思う壺で仕組まれていたとしたら・・・。本当に震撼とする。民主主義には、正義はない。

数を頼んで、何でも為政者の決めたとおりに進んでしまうのは、空恐ろしい。

水道法しかり、移民法しかり。