28日、登戸で児童と大人二人を含む19人が殺傷される

 

初めは無差別の通り魔事件だと報道されていたが、昨日今日と「カリタス小学校」の生徒に対する犯行らしいと言われるようになった。

自殺した加害者は51歳のひきこもり状態だった男だが、彼の写真は中学校と小学校の卒業アルバムのものしかないようだ。あどけないおとなしそうな男の子が、このような殺戮を企て実行、その直後に自殺して人生を終えようとは、・・・。その間は1分にも満たなかったという。

公開された、写真からは想像できない。

しかし、彼の生い立ちは、今わかっていることから想像するに、あまりに悲しい。両親のどちらからも、彼は捨てられたのだった。そして祖父母と伯父夫婦の家で育てられたのだが、・・・。伯父の実子姉と兄とは、差別されて育てられたという。これは、近所の人が印象として、語っているので、本当のことかどうかはわからない。しかし、養子を実子と平等に愛情を持って育てる人がいる一方で、あからさまに親戚の子をいじめる人もいるだろう。

彼自身の感じ方に問題が有り、怒りを抑制できない資質もあったことが、今回の犯行の素地となったと言えるだろう。

 

それにしても、元気に朝、送り出したわが子が惨殺死体となって帰還するとは、これを親はどう受け止めるのだろうか。chosu-manmaならば狂うだろう。

殺した相手を、ずたずたに切り裂きに行くだろう。しかし、彼はその場で、予定通りに自殺してしまった。

また、エリート外交官だった男性も、後ろから突然めった刺しにされて、絶命した。あまりにも卑怯な犯行だ。相手を見ないで、柳刃包丁をぐるぐる回して殺傷したのだろうか。

カリタスのこどもなら、誰でも良いから殺したかったのだろうか。だが、殺されたこどもには名前があり、両親がおり友人もたくさんいた誰かだった。

祖父母も近所の人も、無関係な視聴者も、どんなに犠牲者や負傷者、その場に居合わせたこどもたちを可愛そうに思っていることだろうか。そして、犯人に対する激しい怒りを共有していることだろうか。

野次馬、安全なところからテレビ画面を通してこの事件を視聴した私達も、・・・皆の心のケアをしなくてはならない。

 

そして、社会に対する怒りを弱いものを殺傷してから、自殺することで晴らそうとする人達の存在を知り、再発を未然に防ぐための対策を立てなければならない。

誰もがひきこもらずに、社会に出て暮らせるように。

人一倍勉強してミャンマー語をマスターしたであろう小山智史さんと、頭脳明晰で陽気な優しい生徒であっただろう栗林華子さんのご冥福を祈る。合掌

ご遺族の悲しみは、ずっと一生癒されることは無いと思う。心身がともに弱ってしまっておられることだろう。しかし,どうかどうか愛するものを供養するために、この苦しみとともに生きていってほしい。

哀しくて やりきれない。