ちょス飯の映画評

『脳男』  ★★★☆☆ ネタバレ注意

これは、怖い。怖すぎる。他人の命を奪うことが楽しみだという人は、ほんの少しだが、生まれてくる。まさか、犯人だと思われた脳男・生田斗真が、逆に悪を成敗する側だったとは。

 しかし、原作にはない殺人鬼・緑川紀子の不気味さ、恐ろしさに震えた。どこかで聴いた声だが、誰が演じているのか最後までわからなかった。

まさか、この役をしていたのが二階堂ふみちゃんだったとは。悪魔を演じるのは、痛快だったかもしれない。

最後に脳男が、何度も車で跳ね飛ばされる場面は、怖くて観ていて痛かった。まさか、もう死んだかと思ったのに。彼は、悪者を殺すまでは、動き続ける。

 

そして、犯罪者を更生させたいと願い、研究を続ける精神科医役の松雪泰子が、逆転されてしまう場面は切なかったが、リアルであった。

 

では、この映画に救いはあるのか。あってほしい。

松雪の母役の巨漢母さん(息子を殺された)が、更生プログラムを受けたいというところだろうか。

 

緑川の生育歴、何故悪魔になってしまったのか。それは、描かれていない。

だから、マイナス★2