横田滋氏 死去

遂に、横田氏が愛娘のめぐみさんと再会できぬまま天国へ旅立った。享年87歳。数年前から体調を崩し、大病をされて手術もして一日一日を生き抜いてこられたという。

なんという、恐ろしいことだろうか。わずか13歳のこどもをさらうとは。

親子の情愛を彼の国の指導者だとて、知らぬはずはない。

めぐみさんの行方不明から20年後に産経新聞の記者が、北朝鮮工作員による拉致であったと発表したが、どんなに横田さんら行方不明者の家族は衝撃を受けたことだろうか。そして、わが子は生きている、きっと日本政府が交渉して皆を救出してくれるはずだと希望を持ったことだろう。

小泉首相北朝鮮へ乗り込んで、多くの拉致被害者が死亡したという情報を持ち帰ったが、・・・。

横田さんご夫妻の悲嘆は、いかばかりであったことだろうか。遺骨を送られたが、2度も別人のものだったという。

利用されたご遺骨も、あまりに気の毒である。

今朝は朝刊に、横田滋さんが赤ん坊のめぐみさんを抱く写真などが掲載されていたので、涙涙。

しかしキム・ヘギョンちゃんという、めぐみさんの娘と彼らがモンゴルで会い、また彼女の娘、つまり横田夫妻のひ孫娘にも再会できたという記事には、少し慰められた。

めぐみさんは、どんな状況で異国に暮らしたのかはわからないが、ある男性と結婚し、かわいい娘さんを生し、またその娘さんも優秀で彼の地で生き抜いて結婚。かわいいかわいい丸顔の赤ちゃんを産んでいたのだから。

今、めぐみさんはどうしているのだろうか。めぐみさんの他にも、まだ大勢の拉致被害者北朝鮮に住んでいるらしいが、・・・。

めぐみさんのお母さんもさぞ力を落としておられることだろう。

どうかどうか、二人の息子さんとめぐみさんの帰りを待ってほしい。そのためには、心身を休めてほしい。

有本恵子さんのお母さんも、90歳過ぎまで頑張っておられたが、・・・。