全豪オープンテニス女子大会決勝を観戦

1月26日土曜日午後5時半から、chosu-manmaは、生まれて初めてテニスの試合を最後まで観戦した。

はらはらどきどき。

大坂なおみ選手に相対する、決勝戦の相手はクビトバ選手。

彼女の、強靭な精神力。あまりに過酷な怪我からの、回復とリハビリの結果、ここまで勝ち進んできたという物語には、ドラマよりすごいと愕然とした。

このような、心身ともにタフな百戦錬磨の実力者に、われらがなおみちゃんは、立ち向かえるのか、と心配したが、・・・。

なんのなんの。

彼女はいつもどおりのプレイをした。途中でサーブが入らなくなったり、ミスが続くときも、悪い流れを断ち切って、立て直していた。

 

あっぱれ、クビトバはあと3ポイントで負けるところまで追い込まれたが、逆転し第二ゲームを取った。

 

ああ、やはり。そんなに早く世界一にならなくてもいいよ、とつぶやいていたが。

 

なおみちゃんは、第3ゲームも淡々と平常心でプレイをして、遂に全豪オープンテニス女子大会の優勝者となった。

 

クビトバが、きちんと戦後の感想を話せたのに、なおみちゃんは彼女を讃え、自分を支援してくれた人を讃え、多くを語らなかった。

 

間違いない。なおみちゃんは、日本人の母の奥ゆかしさを持っている。そして、何よりハイチ系アメリカ人の父親の頭脳と肉体の優秀な遺伝子を受け継いでいる。

 

ハイチに住む人々は、原住民と侵入者との混血の人がほとんどだろう。大航海時代以後は、遠くアフリカから強制的に連行され、奴隷として働かされた人々の子孫も多いと思う。

しかし、黒人の精神と肉体の強さは、過酷な運命をもろともせず、遂になおみちゃんという世界一のテニスプレイヤーを出現させたのだと思う。

 

ハイチ人のお父さんに、私はお礼を言いたい。あなたが日本人女性と結婚して、二人の娘をテニスプレイヤーとなるように、環境を整えてくれたおかげで、私達は「日本人」として登録しているなおみちゃんの優勝を、この目で見ることができた、と。

これから、なおみちゃんは研究されて、挑戦を受ける立場となったが、どうか怪我をせず、のびのびとテニスを続けていってほしい。