またこの日がやって来た

2011年3月11日。

この日chosu-manmaは、Hさんとデイト、スーパーの無料休憩コーナーで缶お茶を飲んでおしゃべりしていた。

Hさんは、極貧で(あるいはそう見せかけている)自宅から持参した水筒のお茶を飲んでいた。

2時半過ぎまで話してから、彼女と別れてバス停で駅へ向かうバスを待っていたら、グラグラっと来た。

これが、長い。すわっ大地震だ。しかし、直下ではない。もしかしたら前日まで何度も地震が起きていた東北の方だろうか?

とぼんやりしていたら、これが止まらない。三度大きく揺れた。

植木の手入れをしていたおじさんも、道路を走る車も平静。chosu-manmaも冷静だった。

車は次々とゆっくり停車した。

当時スポーツジムに入っていたので、運動をするために駅まで行ったのだったが、玄関には「今日は休止」になったという張り紙。

街を歩くと、被害はなかった。ただ、あるビルの窓ガラスが割れただけ。

あるスーパーのスプリンクラーが律儀に反応したらしく、道路一杯に消火剤の泡らしいものが噴出されていただけだった。

この日のことを、よくよく覚えている。

人は、大きな惨事を忘れない。

後で聞くと、ジムの中で地震の瞬間風呂に入っていた人たちは、パニックだったそうだ。裸できゃあきゃあと隠れるところを探したのか。