長寿猫

友人から手紙が届いた。

飼い猫が老衰で食欲が無いので、水分補給の点滴とそしている。また、口の中に注射器を入れて、食餌を注入しているという。もう、20歳なので、人間なら90歳くらいなのだそうだ。

猫に生きていてもらいたいと夫婦揃って同意見なのだそうだが、・・・。

なんだか、猫が可哀想だ。自然に死ぬのが、彼にとっては楽なのではないか。

 

chosu-manmaは、こどもの頃から猫も犬も飼っていたが、そもそも動物病院などない時代だったので、病気になっても怪我をしても、彼らが生き延びられるか死ぬかは、彼らに任されていた。

ペットが死ねば、chosu-manmaは翌朝眼が開けられぬほど泣いたが、彼らは自分の死を悲しまない。

結婚以来、貸家暮らしで猫も犬も飼えない。これは辛い。

石川啄木の短歌

 
猫を飼はば、
その猫がまた争ひの種となるらむ、
 かなしきわが家。
 
 
貧困者は、ペットを買うことはできない。致し方なし。