ちょス飯の映画評
『ターミネーター・ニューフェイト』 ★★☆☆☆
ジェームス・キャメロンが作ったということで、映画館へ行って大スクリーンで観た。ストーリーは、未来から現在にある人を救いに来る単純なもの。
やはり前作同様「強い女性」が主人公である点が、キャメロン監督作の特徴だ。
そこは2つ★に値する。
しかし、もう少しひねりがほしい。ただただ、追っかけっこの残虐シーンは、おばあさんの観客にはNG。
CGなのかもしれないが、敵とはいえ顔に弾丸を何発もぶっ放すのは、見ちゃいられない。
ネタバレ注意!
ドローンで襲撃すること、ネットで誰がどこにいるのか顔認証システムを繋げば、すぐ判明するなど、未来のテロ方法を示唆していたが、これは既に現実で実用化している。
監督のメッセージとして、「死ぬのを待つのではなく、戦って死んだほうが良い」「家族や愛するものを守るためには、銃が必要だ」というのは、実にアメリカ的だ。
話し合いのできぬ敵に対しては、戦うしかないのだろうか。
別の方法もあるはずだ。
敵に、別のプログラムを入れることはできないだろうか。「人間を許す」
驚愕だったのは、この映画の未来が今から、ものすごく近い時だということ。こえー
それにしても、SF映画の描く未来はほとんど人の格差、暴力による支配、絶望。人間の選別をAIがする、などという映画も予告でやっていた。
ああ。もし人類にとって有用か無用かと判別されたら、わたくしは、真っ先に殺される側にあるだろう。ふふふ。