植松聖に死刑判決が下る

3月17日、横浜地裁でやまゆり園重度障害者殺傷事件の判決が出された。求刑通り、植松聖被告に「死刑」判決が出された。

彼は、三年半の勾留中も、微塵の後悔や反省をせず、一貫して自分の犯行に対して正しかったとしているという。

 

植松死刑囚は「控訴しない」と言っているが、このまま裁判が終わってしまってはいけない。もっと彼の話を聞きたい。そして、社会の支援が必要とされる人は、切り捨てるべきだという考えの人達の側の、話もどんどん出すべきだろう。

彼は、まず自分の考えを政治家に伝えて、褒めてもらえると思った。そして三年くらい刑務所に入ったら、お金をたくさんもらえて安泰に暮らせる。英雄になれると思ってこの犯行を計画して実行している。

犯行後に、警察車両の中で嬉々としている様子を、何度も見たが、本当に彼は嬉しそうだ。まるで、重度心身障害者は悪者だから俺が退治してやった、と言わんばかり。

「それは間違っている」と私達はきちんと、反論できるだろうか。どう彼にわかるように、反論できるだろう。考えたい。

そして、私達は、心のなかで障害児の親に対して差別してこなかっただろうか。を考えねばならない。何故このような重大事件の被害者たちが、匿名で呼ばれなければならないのか。日本社会の「恥」の文化の影響からだろうか。

一体誰が「あの人のこどもは、あの事件で殺されたんだよ。施設に入れて、自分で世話せずにいたからだよ」と、被害者家族に対して、後ろ指を指すというのだろう。

こどもを失った悲しみにも増して、さらに名誉を傷つけられなければならない社会が、この日本だと、被害者家族は考えているのだろうか。

そして、それは当たっているのだろう。なんてこったい!!

 

こんな馬鹿なことは、あってはならない。

もっと私達は、このことを考えなければ。植松氏の思考と障害者差別のこの現実社会について。苦しまざるを得まい。

どうか植松死刑囚には、控訴をお願いしたい。